文化情報学科

展開演習2

情報処理スキルを武器に
目標にチャレンジ。
それは、自分を支える自信につながる。

情報処理ツールを使いこなし、活用する能力を身に付ける

小田切ゼミでは、2020 年4 月就職実績でトヨタ系企業内定率が40%、また2019 年度の就職者の90%が総合職という実績を誇ります。「展開演習2」は、これらの実績を支える「卒業研究」につながる重要な科目です。表やグラフの作成・計算・データ管理ができるExcel、データベースを構築できるAccess、メモや画像・動画などを使って資料を作成できるOneNote、これら普段からさまざまな職場で使われているソフトを駆使し、仕事で活用できる情報処理スキルを身に付けることをめざします。そのため、システムエンジニアをめざす人や、事務職でも情報の利活用を武器にしたいと考える人に向いている授業です。まず前半はテキストを用いてそれぞれの機能と操作方法を理解し、後半はグループにわかれて一つのプロジェクトに取り組みます。

グループで企画を立て、プロジェクトに挑む

プロジェクトの内容はグループによってさまざまですが、商品の販売数や在庫を管理する販売管理システムのように、システム構築を選ぶグループが多いです。そこでは設定した目的を達成するために、ツールをどう使って組み立てるかを考えます。そしてグループごとにプレゼンを行って計画を共有し、その後は基本的にグループで話し合いながら自分たちで進めていきます。作業をするとき、最初に考えすぎるとそこで進まなくなってしまうので、まず走ってみて、壁にぶつかったら考えるトライ&エラーを推奨しています。教員は学生から出されたアイデアを否定せず、実現できるようにフォローします。失敗して行き詰まることもあるかと思いますが、失敗は新しいアイデアを引き出すきっかけになるため、たくさん悩んでほしいですね。

将来の自分を思い描き、ステップアップする

この授業から卒業研究に発展する学生も多いため、授業登録の際は面談を行い、授業の内容が将来の自分に役立つか、やりたい方向とあっているかを話し合います。就職するとしばらくは仕事を覚える下積み期間となりますが、その後、業務をまかされたときにどんな風に働きたいかビジョンを描き、モチベーションを高めることも面談の目的のひとつ。目標が定まっていないとつまずいたときに挫折してしまいますが、やる気が維持できていれば多少のことは乗り越えられます。教員の役割は、それぞれのグループがいい雰囲気でプロジェクトが進められるよう気を配り、必要に応じて助け舟を出すこと。会社の管理職に似ているかもしれませんね。一人ひとりが自分の2〜3年先の姿を思い描き、そこに向かって現在できることをする。それができた学生は確実にステップアップしていきます。

文化情報学部 文化情報学科 小田切 和也 教授

大学生活は、人生という大きな
ビジョンの中のひとつ。
目標に挑戦し、
成長を実感してほしい。

文化情報学部 文化情報学科 小田切 和也 教授

学びを大きなビジョンの中のひとつと捉えると、視界がぱっとひらけて楽しくなります。そのビジョンとは、この先何十年にわたって活躍していく学生たちの人生そのもの。私たち教員は、大学での学びを通してそのベースをつくっていけるよう応援しています。応援するといっても頑張れとだけ言うつもりはありませんし、そもそも「どうやって頑張ればいいのかわからない」という人もいます。そこで、近すぎず遠すぎない2〜3年先の目標を描き、そのときどんな人間になっていたいかを学生と一緒にイメージします。例えば就職、そして就職後の働き方など。そうすることで先のことを考えるマインドが身に付きます。またIT系であればITパスポート試験や基本情報技術者試験、事務系ならばMOS(Microsoft Office Specialist)など、資格取得も支援します。大学で専門的な知識とスキルを学び取り、その上で目標に挑戦し、自分の成長を実感していきましょう。その経験は、将来自分自身を支える自信となって返ってきます。

※この記事は、2019年度の授業内容を取材したものです。